演歌界の女王といえば、誰もがその名を思い浮かべるであろう八代亜紀さん。どこか懐かしさを感じさせるあのハスキーボイスと、情感あふれる表現力は、多くの人の心をわしづかみにしてきました。
そんな八代亜紀さんですが、実はプライベートではさまざまな波乱や人間ドラマがありました。今回は「八代亜紀の家族構成」にスポットを当て、結婚相手から子ども、そして彼女の原点である両親や兄弟との関係まで、たっぷりと掘り下げていきます!
【結婚相手】増田登さん:仕事のパートナーから人生の伴侶へ、そして別れまでの27年
まず最初にご紹介するのは、八代さんの元夫である増田登(ますだ のぼる)さん。1994年に結婚し、2021年に離婚。27年という長い結婚生活を共に歩んだ彼は、ただの夫というより「人生の右腕」的な存在だったと言っても過言ではありません。
増田登さんってどんな人?
もともと歌手志望だった増田さん。夢破れてマネージャーに転身し、八代さんの事務所で仕事を始めたのがきっかけでふたりは出会います。彼は八代さんの全仕事をサポートし、スケジュール管理から現場対応、時にはメディア対策までこなしていた超・頼れる存在。事務所の社長でもあり、まさに八代事務所の中核を担う存在でした。
“逆プロポーズ”の伝説
興味深いのは、八代さんから増田さんに「結婚してあげてもいいわよ」と逆プロポーズしたというエピソード。増田さんは最初、「僕はあくまでマネージャーなので」と遠慮したそうですが、最終的にはその気持ちを受け入れ、ふたりは結婚へ。
ここで注目すべきは、八代さんの「姉御肌」な一面。自立した女性として、相手に率直に気持ちを伝える姿勢はカッコいいですよね。
そして離婚…“信頼”が崩れた瞬間
しかし、長い結婚生活の末に訪れたのは別れでした。2021年、八代さんが離婚を発表した理由は「信頼関係の喪失」。なんと、増田さんが自身が育ててきた後輩女性歌手・MILLEAさんとの関係を週刊誌に報じられてしまったのです。
八代さんが“娘のように”かわいがっていた相手との関係だっただけに、ダメージは相当大きかったと言われています。多くを語らず静かに離婚を選んだ八代さんの強さと覚悟、胸に迫るものがあります。
【子ども】実子はいないけれど、“母”のような愛を注いだ相手も…
意外かもしれませんが、八代亜紀さんには実子はいません。結婚当時すでに40代だったこともあり、子育てよりも「歌の道を極める」ことを優先した人生だったようです。
それでも彼女の周りには、若い後輩たちや愛猫たちなど、“家族”のように接してきた存在がたくさんいます。とくにMILLEAさんに対しては、衣食住を共にするほどの愛情を注いでいたと言われていました。その裏切りが離婚の決定打となったのは、あまりにも切ないですね…。
また、晩年には保護猫活動に力を入れていた八代さん。自宅で猫と暮らし、「この子たちが今の私の子どもです」と語る姿からは、無償の愛情を注ぐ“母のような優しさ”を感じずにはいられません。
【父親】橋本敬光さん:歌の原点は父にあり!
八代亜紀さんの芸術的才能の源泉とも言えるのが、父・橋本敬光(はしもと けいみつ)さん。熊本県八代市で運送業を営んでいた、いわゆる“地元の名士”のような存在だったそうです。
ハンサムで字が美しく、歌もうまい“粋な男”
八代さんが語るお父さん像は、なんとも魅力的。姿勢よく墨をすり、書道に向き合う姿。ギターを弾きながら浪曲を歌う姿。まるで映画のワンシーンのような、粋でダンディーな男性だったようです。
特に音楽面での影響は大きく、休日になると娘と一緒に写生に行ったり、ギターを片手に弾き語りをしてくれたり…。幼い八代さんの“感性”を育んだのは、まさにこの父の存在でした。
娘の夢を支えた“影の功労者”
15歳で上京し、歌手を目指す八代さんに対して、敬光さんは毎月2万円もの仕送りをしていたそうです。決して裕福ではなかった家庭にとって、それは大きな負担。でも、「娘が夢を追いかけるなら…」という一心で送り続けていたといいます。
このエピソードには、目頭が熱くなりますよね。どんな時も“見守るだけ”で決して前に出ない父の愛情、その深さは計り知れません。
【母親】橋本タミ子さん:琉球の血を引く、芯の強い女性
一方、お母さんの橋本タミ子(たみこ)さんは、なんと沖縄出身。琉球王朝の末裔とも言われるルーツを持ち、非常におおらかで芯のある女性でした。
19歳で駆け落ち同然の恋愛結婚
タミ子さんは19歳の時に敬光さんと出会い、両親の反対を押し切って“駆け落ち同然”で結婚。そんなエピソードからも、若い頃から情熱的で信念を持った女性だったことが伺えます。
八代さんが芸能界で生き抜いてこられたのも、こうした“気の強さ”や“負けん気”を母から受け継いでいたからこそかもしれません。
教育熱心で愛情深い“おかん”
生活は決して裕福ではありませんでしたが、タミ子さんは子どもたちにとにかく愛情深く、教育にも力を入れていたとか。八代さんが歌手として軌道に乗った後、両親を東京に呼び寄せ、共に暮らしていたことからも、母娘の絆の深さが伝わってきます。
【兄弟】八人兄弟の大家族!八代家のルーツと賑やかな日々
驚くことに、八代さんはなんと8人兄弟の一人!昔ながらの大家族で育った彼女には、兄弟姉妹がたくさんいたんです。
八人兄弟のどの順番?
八代さんは1950年生まれで、兄弟の中では次女にあたるポジションだったとされています。家族構成についてはあまり多くを語られていませんが、兄や姉、弟や妹に囲まれて、賑やかで温かい家庭だったことは想像に難くありません。
上京時に見送ってくれた兄弟たち
八代さんが東京へ旅立つ日、兄弟たちが駅まで見送りに来てくれたというエピソードも。まだまだ歌手として成功するかどうかも分からない不安な旅立ち。それを支えてくれた家族の温かさに、彼女は何度も救われたのだと思います。

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