――フジテレビが語らなかった舞台裏を深掘りしてみた
2025年5月18日に開催予定だった『ぽかぽかプレゼンツ!SHOW-WA&MATSURIスペシャルライブ』。
大阪・関西万博という、いわば国の顔ともいえる舞台で行われるはずだった夢のコラボイベントが、開催直前に突如「中止」となりました。
一部報道では「フジテレビの問題が影響」とされていますが、フジテレビからの公式コメントはあいまいで、結局は「諸般の事情」という言葉で済まされています。
でも、これだけのビッグイベントが中止になるというのは、相当な事情があるはず…。
というわけで、ここでは考えうる背景をひとつひとつ丁寧に深掘りしながら、“見えない真相”に迫ってみたいと思います。
1. 発端は中居正広氏のスキャンダル報道――局全体が揺れた
まず今回の一連の騒動のきっかけになったのが、元タレント・中居正広さんとある女性をめぐるトラブル。詳細は公には語られていませんが、フジテレビがこの問題を把握していたにも関わらず、対応が後手に回ったことが批判されているようです。
一部では、問題を知っていながら関連番組を放送し続けたとの指摘もあり、「テレビ局としての倫理観」に対する疑問の声が上がっていました。これが局全体の信頼性を揺るがす事態となり、徐々にスポンサーや関係各所が距離を取り始めたのです。
これが、すべての始まり。つまり、単なる“内部トラブル”では済まされない、対外的な「信頼問題」へと発展してしまったというわけです。
2. 万博協会との“冷却関係”が決定打になった?
実は今年1月、万博を運営する日本国際博覧会協会(通称:万博協会)がフジテレビへのCM出稿を見合わせるという事態が起きていました。これは、いわば「フジテレビと距離を置きます」という明確なメッセージです。
そもそも万博は国の威信を背負うイベント。そこに関わる企業やコンテンツに対して、協会側は非常にクリーンなイメージを重視します。そんな中で、問題を抱えたフジテレビと一緒に何かを進めるというのは、リスクが高すぎる。
つまり、SHOW-WA&MATSURIのライブがいくら独自企画だったとはいえ、「フジテレビが主催し、万博という舞台で開催する」以上、協会としても見過ごすわけにはいかなかったのでは?というのが自然な推測です。
3. スポンサーの“空気”が中止を後押しした可能性も
万博に限らず、テレビ局がイベントを開催する際には、協賛企業の力が不可欠です。特に全国ネットの企画ともなれば、大手スポンサーとの連携は避けて通れません。
今回のライブも、間接的にせよ「フジテレビ主導の万博イベント」という位置づけになるため、関係各所に“空気を読む”必要が出てきます。つまり、「フジと関わっていると、自社ブランドにも悪影響が及ぶかもしれない」と懸念したスポンサー側が“後ろに引いた”可能性も十分ありえます。
そして、その結果として、「やっぱり今は開催すべきじゃないよね」という判断が内々で下された――それが、表に出てこない“もうひとつの真実”かもしれません。
4. 番組とアーティストを守る“苦渋の決断”だった?
一方で、今回のイベントが『ぽかぽか』というテレビ番組と、SHOW-WA&MATSURIという2組のアイドルグループにとって、どれだけ大きな意味を持っていたかは明らかです。
『ぽかぽか』では「愛花を万博に連れてって!」という特集コーナーを昨年から放送し、ライブ実現までのプロセスを毎日のように追いかけていました。SHOW-WAは番組発の人気グループで、MATSURIも2024年デビューながら各音楽チャートを席巻。ファンとの絆も強い。
そんな中での中止は、関係者にとっても“断腸の思い”だったはず。でも裏を返せば、開催することで番組やアーティストにまでバッシングが飛び火するリスクがあったのかもしれません。フジテレビとしては、「イベントは諦めても、コンテンツとタレントは守る」ことを選んだとも考えられます。
5. 実は“2件目”だった…フジテレビはすでに自粛モードに入っている
見落とされがちですが、フジテレビは今回が初のイベント中止ではありません。4月8日には、同じく万博内で予定されていた「めざましクラシックス コンサート」の中止をすでに発表済みです。
理由はやはり「諸般の事情」。つまり、これは偶発的な単発の中止ではなく、“局としての方針転換”を示しているように見えます。
外部からの批判を最小限に抑え、信頼回復に努めるために、しばらくは大型企画を控える――。そんな「自粛モード」にフジテレビが静かに舵を切ったのが、今の現実かもしれません。
【まとめ】言えないけれど、見え隠れする“空気”が中止を導いた
公式には「諸般の事情」で片付けられてしまった今回のスペシャルライブ中止。でも、その裏には、中居氏のスキャンダル、万博協会との関係、スポンサーへの配慮、番組やアーティストへの影響回避――と、複数の“見えない圧力”が存在していたのではないでしょうか。
フジテレビとしては苦渋の決断だったとは思いますが、ファンとしては納得できる形での説明や誠意ある対応が求められます。SHOW-WAとMATSURIという素晴らしい才能を、どうかこの一件で傷つけることなく、さらに大きなステージへと導いてほしいと願うばかりです。
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