2025年3月31日。テレビ業界の関係者たちが一斉に凍りついた――そんな日となったのが、フジテレビの第三者委員会が発表したある調査報告書の公表。
中居正広さん(52)を巡る性暴力問題が調査の起点となっていたこの報告書ですが、実際に蓋を開けてみると、そこには芸能界の裏側、テレビ局の体質、そしてとある“大物芸人”の名前までもが浮かび上がってくる、あまりにも深く重たい内容が盛り込まれていたのです。
中居正広と女子アナX子の関係──「業務の延長線上にある性暴力」
まず冒頭を飾るのは、やはり中居正広さんと元フジテレビアナウンサーX子さんに関する項目です。
第三者委員会が出した結論は、世間の予想を遥かに超えるものでした。
「この関係は、業務の延長線上における性暴力である」
単なる“プライベートな関係”ではなく、職場での力関係や立場を背景にした“支配構造”のもとで起こった出来事である、と明確に判断されたのです。
この一文が持つ意味の大きさを、業界関係者は痛感しています。つまり、仕事の一環で築かれた信頼や関係性が、裏目に出た形で“悪用された”とされているのです。
“重要な類似事案”として浮上したもう一つの事件
この報告書の中で注目されているのは、中居さんの件だけではありません。
それと並行して“重要な類似事案”として報告された、もう一つの過去の出来事が大きな波紋を呼んでいます。
今から10年以上前に起こったというその事件は、当時のフジテレビ編成幹部A氏(報告書では“B氏”と表記)と、ある若手女性社員の証言に基づいています。
飲み会に誘われた女性社員──「出演者と飲んでこい」
その日、女性社員はA氏から「ある有力な番組出演者との飲み会がある」と言われ、半ば業務命令のような形で参加を促されました。
夜10時頃、指定された都内の個室居酒屋に到着すると、そこにはA氏、そして“出演者”、さらに数人の男性が既に酒を酌み交わしていたと言います。
一見すると、テレビ業界ではよくある「懇親会」のようにも見えますが、違和感が出てくるのはここから。
トイレから戻ると男性陣が消えた──2人きりの異様な空間
飲み会も中盤を迎えたころ、女性社員がトイレに立ち、個室に戻った時に異変が起きました。
なんと、そこにいたはずのA氏を含む男性陣が全員姿を消していたのです。
残されていたのは、ただ一人の“番組出演者”。
彼は何事もなかったかのように「ちょっと場所変えようか」と語り、女性は断りきれず、彼とタクシーに同乗。向かった先は、都内の一軒家風の高級飲食店だったとされます。
密室の地下室で起きたこと──「悪夢」と形容された出来事
到着後、案内されたのはなんと地下の個室空間。
ハイボールが運ばれ、スタッフが去ると、そこから先は報告書に“悪夢”と記された時間が始まったのです。
詳細な記述は伏せられているものの、女性の証言や状況から、これは明確に性暴力に類する行為であったと判断されました。
“有力番組出演者”は石橋貴明だった──関係者証言で実名が浮上
では、この“有力番組出演者”とは一体誰だったのか――。
フジテレビ関係者の証言によって、実名が浮上しました。それが、お笑いコンビ**「とんねるず」石橋貴明さん(63)**です。
かつて「みなさんのおかげでした」などの冠番組でフジをけん引し、業界内でも強い影響力を持っていた石橋さん。その彼の名前がこうした文脈で登場するのは、業界にとっても極めてショッキングな事態でした。
石橋貴明が“下半身を露出した”?報告書が示す異常な行動
さらに、報告書に記載された衝撃の内容があります。
「番組出演者は、女性と2人きりになった地下室で突然下半身を露出した」
この一文が何を意味するのか、深く想像するまでもありません。
明らかに女性に対して威圧的かつ不適切な性的アプローチがあったことを示しています。
酔っていたのか、意図的なのかは報告書からは明らかではありませんが、どちらにせよ職場関連の関係性の中で起きたことであり、極めて重大です。
石橋貴明から下半身を露出された被害者は誰?
では、その被害者の女性社員は誰なのか。現在のところ、報告書では個人が特定されないよう十分に配慮されており、実名や部署などの詳細は伏せられています。
ただ、当時フジテレビの編成部門に在籍し、若手ながら幹部とも関わるポジションにあった人物と推測されており、社内ではすでにある程度の“察し”がついているとも言われています。
一部の週刊誌は、被害者がその後にフジを退社し、現在はマスコミ業界を離れているとも報じていますが、真相は明らかになっていません。
この件が公に出たことで、彼女が再び傷つくようなことがないよう、報道には慎重さが求められています。
芸能界とテレビ局──忖度と沈黙の果てに
この一件が意味するのは、単なる一人のスキャンダルではなく、業界全体が抱える構造的な問題の表面化です。
・強い立場の出演者に逆らえない雰囲気
・局内で黙殺される“暗黙の了解”
・何もなかったことにされる被害
こうした闇を長年放置してきた結果が、今回のような告発と報告書に繋がったとも言えるでしょう。
石橋貴明の今後とフジテレビの責任は?
現在、石橋貴明さん本人からのコメントは一切出されておらず、フジテレビも本件について具体的な処分を発表していません。
しかし、もはや沈黙では済まされない段階に来ているのは明らかです。
今後、石橋さんがどう動くのか。そしてフジテレビは、この報告書の内容をどう受け止め、どう“浄化”していくのか。
芸能界全体の信頼回復にも関わる重大な局面が、今まさに始まろうとしています。
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