北海道札幌市で発生した、親による衝撃的な子どもの殺害事件。まだ10歳という幼い命が失われた今回の事件は、全国に大きな波紋を広げています。
加害者は、なんと実の父親。容疑者の人物像や家庭環境、事件の背景に関心が集まっています。
■ 事件の概要：父親が自ら通報、「息子を殺してしまった」
2025年4月22日午前8時頃から午後1時30分頃までの間、北海道札幌市手稲区にある住宅で、信じがたい悲劇が起こりました。
小学5年生の男の子──**律（りつ）くん（10歳）**が、実の父親に首を圧迫され、命を落としたのです。
加害者とされるのは、43歳の父親・厚海慎一（あつみ・しんいち）容疑者。
驚くべきことに、事件発覚のきっかけは厚海容疑者自身による警察への通報でした。
「息子を殺してしまった」と自ら110番。
駆けつけた警察官により、その場で逮捕されました。律くんは病院に搬送されましたが、悲しくも死亡が確認されました。
■ 容疑者プロフィール：表向きは“普通の会社員”、その裏で何が？
● 名前：厚海 慎一（あつみ しんいち）
● 年齢：43歳（2025年現在）
● 職業：自称会社員
● 居住地：北海道札幌市手稲区手稲本町1条2丁目
ごく普通の住宅街に暮らしていた厚海容疑者。職業は「会社員」とされていますが、勤務先や職種などは明らかになっていません。
近所の住民からは、「挨拶もするし、特にトラブルのある家庭には見えなかった」との声も出ており、今回の事件に大きな衝撃が走っています。
家の外観は特別豪華でもなく、一般的な中流家庭の雰囲気。地域に溶け込んでいたように見えるその家庭の中で、なぜこのような惨劇が起きたのか、多くの人が戸惑いと疑問を抱えています。
■ 家族構成：母親の姿は見えず、父子家庭か
現在報じられている限りでは、厚海容疑者は息子の律くんと2人で暮らしていたようです。
母親の存在については報道されておらず、別居中なのか、離婚済みなのか、それとも他界されているのか──詳細は分かっていません。
そのため、父子家庭だった可能性が高いと見られており、育児や家庭内でのストレス、孤立などが事件の背景にあるのではという声もあります。
警察は家庭内の事情も含め、慎重に捜査を進めています。
■ SNSやネット上の情報：表には出てこない「素顔」
厚海容疑者に関するSNSアカウントやネット上での痕跡については、現時点では明らかにされていません。
FacebookやInstagram、X（旧Twitter）など、一般的なSNSに明確な本人アカウントが確認されていないことから、
もともとネット上での発信はあまり行っていなかった人物か、もしくは偽名などで利用していた可能性もあります。
SNSによる「つながり」が多い現代社会において、ネット上に何の足跡もないというのは、逆に気になる点でもあります。
■ 今後の焦点：なぜ実の息子を──捜査の進展に注目集まる
警察は現在、事件に至るまでの詳細な動機や経緯、精神状態、家庭の状況について本格的な調査を進めています。
例えば、
- 育児の負担や孤立感
- 経済的な問題
- 子どもの成長に伴うトラブル
- 精神的な疾患やストレス
こうした複合的な要素が、事件の背景にあった可能性も否定できません。
■ 社会に突きつけられた課題：「家庭の孤立」と向き合う必要性
このような事件が起きるたびに感じるのは、「子どもを守る最後の砦であるはずの家庭」が、時に子どもにとって最も危険な場所になってしまうという現実です。
父親にとって、誰にも相談できず、抱え込んだものが限界を超えてしまったのかもしれません。
しかし、それが子どもの命を奪って良い理由にはなりません。
今回の事件を通して、家庭内での孤立や悩みを誰かに相談できる「受け皿」や「仕組み」の必要性が改めて問われています。
コメント