2025年4月22日、静まり返った早朝の横浜で、突如として暴力団関係者による凶行が起こりました。
家宅捜索に入ろうとした警察官たちに対して、1台の車が突っ込み、3人が重軽傷。
しかもその運転手は、指定暴力団・稲川会の幹部だったのです——。
逃走劇、組織の関係、そして容疑者の人間像まで、深掘りしてお伝えします。
■ 事件概要｜「家宅捜索に車で突進」…早朝の住宅街が一転、騒然
事件が起きたのは4月22日（月）午前6時30分ごろ。
神奈川県横浜市神奈川区にある一軒家の住宅に、埼玉県警の捜査員たちが家宅捜索に入ろうとしたその時、突如白い乗用車が警察官に向かって急加速。
その車を運転していたのが、のちに全国指名手配されることになる田村悟史容疑者（50）。
警察官3人が跳ね飛ばされ、首などに怪我を負いました。命に別状はなかったものの、捜査の現場でこれだけ大胆な妨害が行われるのは異例中の異例です。
■ 容疑者プロフィール｜田村悟史とは何者か？
- 氏名：田村 悟史（たむら・さとし）
- 年齢：50歳（2025年現在）
- 所属：指定暴力団「稲川会」傘下の三田組幹部
- 役職・立場：三田組の中でも現場実務や資金回収を担うポジションにあったとされる
- 指名手配容疑：公務執行妨害／殺人未遂
- 逃走手段：白い乗用車（車種未公開）で保土ケ谷IC方面に逃走
三田組は、稲川会の中でも神奈川・東京方面を主な活動範囲とする組織で、比較的「実行部隊色」が強いとされるグループ。田村容疑者もまた、暴力団特有の“表には出にくい現場任務”に長けた人物だったと見られています。
■ 稲川会と三田組の関係｜“静かな実働部隊”という組織カラー
稲川会は、関東を中心に強い影響力を持つ指定暴力団。
四代目山川一家・大井組に所属していたという情報があります。
神奈川県内では、裏金融やみかじめ料回収、非合法な事業への関与などで名前が挙がることも多く、捜査当局からも目をつけられていた存在です。
そんな中での今回の家宅捜索。つまり警察は「何かを掴んでいた」可能性が極めて高く、田村容疑者がなりふり構わず逃走に走ったのは、余程の“ヤバいモノ”が現場にあったという推測も成り立ちます。
■ 自宅はどこ？｜事件現場となった住宅との関係性
事件が発生したのは、横浜市神奈川区にある一軒家。
報道では詳細な住所は伏せられていますが、警察が家宅捜索を行ったということから、田村容疑者の拠点もしくは重要な関係者の住居である可能性が濃厚です。
一部報道によれば、この住宅には防犯カメラや目隠し塀など、外部からの視線を遮る設計が施されていたとされ、いかにも“何かある”雰囲気が漂っていたそう。
■ SNSやネット上の足取り｜徹底した“痕跡の消去”
現時点では、田村容疑者本人のSNSアカウントやブログなどは確認されていません。
ネットに情報を残さず、すべてを対面と現金で済ませる。これが彼のような実行部隊型幹部に共通する行動様式ともいえます。
とはいえ、近年はLINEや非公式メッセージアプリの使用が組織内で浸透しており、警察もそこから情報を割り出そうと捜査を進めている模様です。
■ 家族構成と周辺環境｜裏社会に潜む“もう一つの顔”
田村容疑者の家族については公式に発表されていないものの、周囲の関係者によれば「一般市民として生活していたふりをしていた可能性がある」との声も。
暴力団幹部でありながら、表向きは“普通の父親”や“地元の住人”として振る舞い、実際にはその裏で金の流れを操っていた——という構図も、珍しくはありません。
■ 現在の逃走状況と警察の動き｜指名手配の本気度
田村容疑者は、事件直後に白い乗用車で現場から逃走し、保土ケ谷インターチェンジ方面へ向かったとされています。
既に高速道路を利用し、県外に出ている可能性も高く、警察は全国の高速出口、パーキングエリア、道の駅などでの張り込みを強化中。
顔写真付きの公開手配は、警察が「市民の力を借りてでも確保したい」という意思の表れ。これだけの情報が開示されるということは、極めて危険な人物であることの裏返しでもあります。
■ まとめ｜これは“単独犯”ではない可能性も…
この事件は、単なる「暴走逃走劇」ではありません。
稲川会傘下・三田組の幹部が、家宅捜索を妨害し、命を奪いかねない攻撃に出たということは、背後に組織的な意図があった可能性も視野に入れるべきです。
今後、警察による組織摘発の動きが加速することは間違いありません。
そして、こうした人物が市民生活のすぐそばに潜んでいたという現実——私たちはこの事件を「対岸の火事」として済ませることはできないのです。
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