生成AIが急速に進化を遂げる中で、その“光と影”が問われる事件が起きました。AIで作成されたわいせつ画像をポスター化し、インターネット上で販売していたとして、男女4人が逮捕されたのです。
この事件、実は全国で初めて「生成AIを使ったわいせつ物の販売」で摘発された前例のないケース。中心人物とされる水谷智浩容疑者について、プロフィールや家庭環境、SNSでの様子なども含めて詳しく掘り下げていきます。
【事件概要】AIで作られた“裸の女性ポスター”を販売
2024年10月、水谷智浩容疑者（44歳）を含む男女4人が、生成AIで作成した女性の裸の画像を印刷したポスターをインターネットオークションサイトに出品し、販売していた疑いで逮捕されました。
このポスターは1枚あたり数千円で売られており、水谷容疑者は1年間でおよそ1000万円を売り上げていたとされています。
注目すべきは、使用されたのが「無料で入手可能なAI画像生成ソフト」であること。誰でも手軽に使えるツールが、わいせつ目的で悪用された結果、重大な犯罪につながったのです。
【巧妙な手口】“出品画像はモザイクあり、届いた商品はモザイクなし”
水谷容疑者らは、オークションサイトにわいせつ物として削除されないよう、出品時には下半身にモザイクを施した画像を使用していました。しかし、実際に購入者の元に届いた商品は“モザイクなし”という巧妙な仕組み。
表面上はギリギリのラインを保ちつつ、実態は完全に違法。このような“二重構造”が今回の事件を悪質なものにしていると、捜査関係者も指摘しています。
【容疑者プロフィール】水谷智浩とは何者か？
- 名前：水谷 智浩（みずたに・ともひろ）
- 年齢：44歳（逮捕当時）
- 性別：男性
- 職業：無職または個人事業主とみられる（副業でのポスター販売が主な収入源だった可能性）
- 居住地：愛知県（詳細な市町村は捜査中で公表されていません）
- 学歴・職歴：現在のところ明らかにされていません
SNS上では、「AI画像に関心のある中年男性アカウント」との共通点を持つ複数の人物が水谷容疑者ではないかと噂されており、中には生成AI技術の使用方法を詳しく紹介していた投稿も確認されています。
ただし、現時点で特定のアカウントとの紐付けは捜査関係者も明言しておらず、断定は避けられています。
【家族構成】妻や子どもはいる？
水谷容疑者の家族構成については、現在詳しい情報は明らかになっていません。報道では「男女4人のグループ」とされていますが、その中に親族が含まれていたのか、あるいはビジネスパートナー的な関係だったのかは不明です。
ただし、地元の住民からは「家族と一緒に暮らしている様子はなかった」との証言も一部で報道されており、単身生活を送っていた可能性が高いと見られています。
【共犯者との関係性】SNSや掲示板が接点か？
共犯として逮捕された他の3人についても、詳細なプロフィールは現時点で公表されていません。しかし、水谷容疑者と他の容疑者らはSNSや画像生成に特化した掲示板などを通じて知り合った可能性があると見られています。
ネット上には「生成AIによるポスター販売」や「匿名決済による商品発送」に関するノウハウを共有する場が存在しており、今回のグループもそういった**“情報共有コミュニティ”を通じて形成された緩やかなつながり**であった可能性が考えられます。
【法的評価】“AIが作った画像”でもわいせつ物として扱われる時代に突入
今回の事件で特筆すべきは、生成AIで作成された画像が「実在しない人物」であっても、“わいせつ物”として法的に認定されたことです。
従来、アニメ・CG・イラストなどの“架空キャラクター”に対しての取り締まりは曖昧な部分が多く、「実在しないからセーフ」とされてきた風潮もありました。しかし、今回の摘発によって、“AI生成物でも内容次第では違法”という新たな基準が示されたことになります。
今後は、AI画像の制作や販売に携わるすべての人が、倫理と法の境界線を強く意識する必要がある時代に突入したと言えるでしょう。
【まとめ】AI技術の“闇”とどう向き合うか
水谷容疑者らによる事件は、AIがもたらす利便性の裏側にあるリスクを浮き彫りにした象徴的な事例です。
誰でも使える生成AI。創造性を広げる夢のツールである一方で、間違った使い方をすれば犯罪の温床にもなりかねません。
この事件をきっかけに、私たちも「AI技術との距離感」「モラルを持った使い方」を考え直す必要があるのではないでしょうか。
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