世の中、思わず二度見してしまうようなニュースってありますよね。
今回ご紹介するのは、まさにそんな“嘘みたいな本当の話”。
舞台は岐阜県瑞穂市のとあるスーパー。
4月13日、日常的に買い物客が訪れるこの場所で、思わぬ騒動が巻き起こりました。
なんと、万引きの現行犯として逮捕された男が、自らの名前を「福山雅治」と名乗ったというのです。
えっ、あの福山雅治?まさかこんなところで?と一瞬信じたくなる人もいたかもしれません。
でも、もちろん本人なわけがありません。
実際に手錠をかけられた男は、音楽活動どころか職にも就いていないという状況。
そして、その後の捜査で明らかになった“本当の素顔”は、さらに驚きと、少しの切なさを伴っていました。

自称福山雅治の本名は?名前は「山中八記(やつき)」容疑者、年齢43歳、職業・無職
事件発生から約一週間後の4月21日、岐阜県警北方署が記者発表を行いました。
そこで明らかにされたのは、男の本名が**山中八記(やまなか・やつき)容疑者(43歳)**であるという事実。
岐阜市鏡島中という住宅地に住む無職の男性で、現在は定職に就いておらず、地域の中でも目立つ存在ではなかったとのこと。
彼が「福山雅治」と偽って名乗った理由については明かされていませんが、捜査関係者によれば、取り調べの際に特に抵抗する様子もなく、「間違いありません」とあっさり自白したそうです。
つまり、偽名を名乗ったのはその場しのぎだったのか、あるいはちょっとしたユーモア(?)だったのか…。意図は不明ですが、実にあっけない幕切れでした。
■ 所持品から身元が判明、母親の証言でも本人確認
警察は、男が持っていた所持品を丁寧に捜査。その中から免許証などの公的書類が見つかったことで、名前や住所といった個人情報が判明しました。
とはいえ、本人が「福山雅治です」と名乗っていた以上、念には念を入れて慎重に確認作業が行われたそうです。
その過程で警察が行ったのが、本人の母親に写真を見せての確認作業。
母親は写真を一目見て「間違いない」と即答。こうして、山中容疑者の身元が確実なものとなりました。
■ “なりきり福山雅治”の動機は?今後の取り調べに注目
それにしても、なぜ「福山雅治」だったのか。この名前を選んだ理由は現時点では不明ですが、著名人の名前を語ることで、なんとか警察の手を逃れようとしたのかもしれません。
もしかすると、自分の名前を知られたくなかったという意識が働いた可能性も考えられます。
また一部では「何か精神的な問題を抱えているのではないか」と見る声もあり、今後の取り調べや精神鑑定などが行われる可能性もあります。
■ 世間をざわつかせた“偽名騒動”、その裏にあるリアル
この事件は、SNSなどでも瞬く間に拡散され、「ニュース見て吹いた」「名前だけで話題になるのすごい」など、さまざまな反応を呼びました。
確かに、国民的スターの名前を名乗っただけでニュースになるというのも、ある意味で福山雅治さんの影響力の強さを物語っていると言えるかもしれません。
一方で、「名前を偽っても、真実は隠せない」という、どこか寓話的な教訓もにじんでくる今回の一件。
ふとした出来心が、こんなにも大きな注目を集めることになってしまった山中容疑者。
彼が今後、どのように責任を取るのか、そしてどんな人生を歩むのか……その行方にも注目が集まります。





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